家を売るときにやってはいけないこと【失敗事例から学ぶ】

2026.6.12

【売却編】家を売るときにやってはいけないこと【失敗事例から学ぶ】

「少しでも高く売りたい」「失敗したくない」「でも、何から調べればいいかわからない」

不動産売却を考え始めた多くの方が、このような不安を抱えています。

家の売却は、人生で何度も経験するものではありません。そのため、知識不足のまま進めてしまい、「もっと早く相談しておけばよかった」と後悔するケースもあります。

不動産売却の失敗は、決して特別な人だけに起こるものではありません。むしろ多くは、「相場を知らなかった」「査定額の意味を誤解していた」「売却前の準備をしていなかった」など、事前に知っていれば防げるものです。

この記事では、家を売るときにやってはいけないことを、失敗事例からわかりやすく解説します。

 


 

相場を知らずに希望価格だけで売り出す

 

不動産売却でよくある失敗が、「このくらいで売りたい」という希望だけで売り出し価格を決めてしまうことです。

たとえば、近隣の成約相場が3,000万円前後の物件を、住宅ローンの残債や思い入れを理由に3,800万円で売り出したとします。

売主様にとって大切な家であっても、買主様が見るのは「周辺相場」「築年数」「立地」「建物状態」「他の売出物件との比較」です。

価格が相場より大きく高い場合、問い合わせや内覧が入りにくくなります。売却期間が長引くと、「長く売れていない物件」という印象がつき、結果的に値下げを重ねることになる場合もあります。

大切なのは、最初から安く売ることではありません。

まずは現在の相場を知り、「高く売れる可能性」と「売れ残るリスク」の両方を理解したうえで、適正な売出価格を考えることです。

 


 

査定額の高さだけで不動産会社を選ぶ

 

複数の不動産会社に査定を依頼すると、査定額に差が出ることがあります。

たとえば、A社が3,200万円、B社が3,350万円、C社が3,800万円と査定した場合、多くの方はC社に魅力を感じるでしょう。

しかし、ここで注意が必要です。

査定額は「必ずその価格で売れる金額」ではありません。あくまで不動産会社が市場動向や過去事例、物件状態などをもとに算出する目安です。

根拠の薄い高額査定を信じて売却活動を始めると、反響が少なく、後から値下げを繰り返すことになりかねません。

不動産会社を選ぶときは、査定額だけでなく、

・なぜその価格になるのか
・近隣の成約事例はあるか
・どのような販売戦略を立てるのか
・広告や内覧対応はどう行うのか
・担当者が誠実に説明してくれるか

を確認することが大切です。

本当に信頼できる会社は、高く売れる可能性だけでなく、売れにくい場合のリスクも正直に説明してくれます。

 


 

売却前の準備をせずに内覧を始める

 

家を売るとき、「建物そのものが良ければ売れる」と考える方もいます。

もちろん立地や間取り、築年数は重要です。しかし、内覧時の第一印象も売却結果に大きく影響します。

失敗しやすいのは、次のような状態です。

・荷物が多く、部屋が狭く見える
・水回りに汚れが残っている
・照明が暗い
・玄関まわりが雑然としている
・生活感が強すぎる

買主様は、内覧時に「ここで暮らす自分たち」を想像します。

そのときに室内が暗い、汚れている、荷物が多いと、実際の建物価値以上に印象が悪くなることがあります。

大規模なリフォームまでは必要ない場合でも、不用品の整理、簡単な清掃、照明の確認、水回りの掃除、換気などは行っておきたいポイントです。

「きれいに使われてきた家」という印象は、買主様の安心感につながります。

 


 

不具合や気になる点を隠してしまう

 

売却時に特に注意したいのが、建物の不具合や過去のトラブルを隠してしまうことです。

たとえば、

・雨漏りの履歴
・シロアリ被害
・給排水設備の不具合
・境界に関する問題
・増改築の履歴
・近隣とのトラブル

などは、事前に確認しておくべき重要な情報です。

「言わなければわからないだろう」と考えてしまうと、売却後に買主様とのトラブルになる可能性があります。

現在の不動産売買では、契約内容に適合しない物件を引き渡した場合、売主が契約不適合責任を問われることがあります。

これは、売主様を一方的に不安にさせるためのものではありません。

むしろ、事前に正しく伝え、契約書や告知書に反映しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。

不安な点がある場合は、売却前に不動産会社へ正直に相談しましょう。

 


 

焦って安売りしてしまう

 

住み替え、相続、住宅ローンの返済など、売却にはさまざまな事情があります。

そのため、「早く売りたい」という気持ちになるのは自然なことです。

しかし、焦りすぎると、本来よりも安い価格で売却してしまうことがあります。

たとえば、売却開始直後に買主様から価格交渉が入った場合、「この機会を逃したくない」と大きな値引きに応じてしまうケースがあります。

もちろん、条件によっては早期売却を優先すべき場面もあります。

ただし、判断するには、

・現在の反響状況
・近隣の競合物件
・売却期限
・住み替え資金
・住宅ローン残債
・税金や諸費用

を整理する必要があります。

早く売ることと、安く売ることは同じではありません。

売却を急ぐ場合ほど、事前の査定と資金計画が重要です。

 


 

まとめ

 

家を売るときにやってはいけないことは、次の5つです。

・相場を知らずに希望価格だけで売り出す
・査定額の高さだけで不動産会社を選ぶ
・売却前の準備をせずに内覧を始める
・不具合や気になる点を隠してしまう
・焦って安売りしてしまう

不動産売却の失敗は、「知識がなかったこと」よりも、「相談するタイミングが遅れたこと」から起こる場合が多くあります。

売るかどうかを決めていない段階でも、査定や相談をすることは可能です。

今の家がいくらで売れそうなのか。
売るならどのタイミングがよいのか。
住み替えや相続の場合、どのように進めればよいのか。

こうした疑問を整理することが、後悔しない売却の第一歩です。

大切な住まいを納得のいく形で売却するために、まずは信頼できる不動産会社へ相談し、現状を正しく知ることから始めましょう。



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